ブルー・タートルの夢 [おきにいり]
これからしばらく、動物の名前が入った作品やグループについて書きます。(*'_'*)
http://www.allposters.com/ カメの瞳はなにを見つめているのでしょうか...。
うちにはカメが一匹住んでいます。名前はカメ吉、ヌマガメのオス1才半です。ひょんな縁で一緒に住むようになりました。飼うならイヌと考えていた私にはかなり意外な出会いだったんですが、何はともあれ同居人となったカレは、いまや家族の人気モノとなりました。この写真にうつっている大きなゾウガメさんの頭の上に、ちょこんと乗っているカメ、こんなくらいの大きさですね。カメ吉と一緒に生活してみて、カメがとても奥深い生き物だという事を初めて知りました。イヌやネコとはまた違った魅力が満載の生き物なんですよ。何と言ってもカワイイ...。大事に飼ったら、30〜40年くらい生きると聞きました。カメ吉さんにもぜひ長生きして欲しいと思っています。(*'_'*)
カメと言えば...私の中ではまずこのアルバムです。スティング(Sting)が、ポリス時代の音楽からの離別をはかった、1985年発表のソロ1作目です。ブランフォード・マルサリス、オマー・ハキム、ダリル・ジョーンズ、ケニー・カークランドといった、当時のジャズ界若手の蒼々たるメンバーが多数参加し、彼の原点回帰ともいえるジャズ・ロックを聴く事が出来ます。当時のこのスティングの音楽表現には賛否両論ありましたが、やはり画期的なものだったと思います。ちなみにこのアルバム"The Dream of the Blue Turtles"(ブルー・タートルの夢)には、2つ面白い点があります。まず表題曲のインストはありますが、カメについての歌は何も入っていません。そして実際には、青ガメ(Blue Turtle)という種類のカメは存在しません。面白いですね。
スティングがなぜこれを自分のアルバムの題名にしたのか、これには様々な説があります。カメを神秘的なモチーフとして使い、この世にないようなものというニュアンスを含めたかったからという説があり、またスティング自身が観た夢に実際に関係があるとも言われています。スティングを初めて聴くという方には、私はこのアルバム、そしてもう一枚、"Nothing Like The Sun"をお勧めします。この2枚目のアルバムについては、またいつか改めてご紹介させて頂きます。実際にこの頃のアルバムは素晴らしい仕上がりで、スティング自身がそれを越えて行く事の大変さを一番良くわかっていると思います。スティングのファンとして、これからもずっと彼の活動を見守っていきたいと思います。(*'_'*)
今日は夢の中に、青いカメが出てくるかな...。(*'_'*)それではまた明日♪
(*早寝早起きモードになるので、これからブログ記事のUPは早朝に行う予定です♪)
犬はともだち♪ [おきにいり]
今日は小正月、もうそろそろ新年ムードも終わりですね。年末年始からずっと続けてまいりましたイヌ年シリーズ、とりあえず今日で一区切りと致します。これからまた様々なテーマで記事を書いていく予定ですが、イヌは好きなので、また他の記事達の間に混じって出てくるかもしれません。という事で今日はたっぷりワンちゃん特集です。(*'_'*)
私が海外で今まで一番長く住んでいたのはスイスのドイツ語圏です。『アルプスの少女ハイジ』の原作者ヨハンナ・シュピーリはこの地域の出身です。先日の記事で『フランダースの犬』のお話をしましたが、アントワープでネロとパトラッシュの記念碑が出来た状況と、スイスでハイジの記念館が出来た状況というのは大変良く似ています。あまりに多くの日本人観光客がやってくるので、地元の人達が記念館を作りました。どうして日本人はハイジが好きなんだろうねえと地元のおばあさんに聞かれた事があります。小柄で黒髪のハイジに親近感が湧くからかもしれないね、と答えた記憶があります。
(関連記事:http://blog.so-net.ne.jp/chebra-san/2006-01-10)
http://www.asahi.com/nenga/ ヨーゼフのモデル、セントバーナード犬です♪
ハイジが一緒に住んでいたヨーゼフは、犬の中で最大級の大きさを誇るセントバーナードで、立派な体格をしています。アルムおんじの家で飼われている犬ですが、一見するととってもぐうたらで無愛想。この無愛想というあたりは、飼い主であるアルムおんじといい勝負だったり...(笑)、でも本当は優しく利口な犬なんですね。ヨーゼフは色々な場面で機転を利かせて活躍します。ただカタツムリが好物というのは、こども心に「うわっ、食べるなよ〜っ(泣)」と思った記憶があります(苦笑)。(^_^;) セントバーナード犬は、アルプスの遭難救助犬として多くの遭難者を助けた事で有名です。スイスのマークを付けたお酒の樽を首に付けているのがトレードマークですね。
この世界名作劇場は他にも沢山ペットや動物が登場しました。身近に動物がいるアニメ、これが子供達に大人気だった理由の一つであったのではないかと思います。特に犬は沢山登場していましたね、ざっと思い出しても『南の虹のルーシー』のリトル(正確には犬ではなくディンゴ)、『牧場の少女カトリ』のアベル、『ペリーヌ物語』のとぼけた味わいの犬バロン、『小公女セーラ』にはアフガン・ハウンドのボリス、『愛少女ポリアンナ物語』にはラブラドール・レトリーバーのタリム、『小公子セディ』にはグレート・デンのデューガル、そして『名犬ラッシー』のラッシー。こう考えてみると、犬がどれだけ人間の身近に生活している動物なのか、改めてわかりますね。ちなみにこのシリーズではパトラッシュ、リトル、アベル、ラッシーが、おそらく四賢“犬”にあげられると思いますが、コリー犬のラッシーは、その中でもアタマの良さでは群を抜いています。「ラッシー」は、賢い犬の代名詞にも使われる程ですね。(*'_'*)
http://www.allposters.com/ "Boy's Best Friend"(Keith Carter)
にんげんと犬は、長い間よい友達として一緒に過ごしてきました...。
http://www.allposters.com/ "Baby Bulldog"(H.Armstrong Roberts)
嬉しい時も...。
http://www.allposters.com/ "Portrait With A Dog"(Kirby)
悲しい時も...。
http://www.allposters.com/ "Young Girl With Her Dog"(Keith Carter)
不機嫌な時も...。
http://www.allposters.com/ "To Whom It May Concern"
“犬のように働いて”疲れた時も...。
(関連記事:http://blog.so-net.ne.jp/chebra-san/2005-12-28-1)
http://www.allposters.com/ "Golf Buddies (Retrieving The Ball)"
一緒に助け合って...。
http://www.allposters.com/ "Motorcycle and Poodle, NY 1964"(Steve Schapiro)
よきパートナーになりました。
http://www.allposters.com/ "Man Sleeping With Dog"
これからも一緒にまったりといきましょう。どうぞよろしく♪
明日からは新しいシリーズでお届けします、お楽しみに。(*'_'*)それではまた明日♪
ボクのご主人さまの声♪ [おきにいり]
最近何度か登場した、今日はこのワンちゃんの絵の来歴についてのお話です...。(*'_'*)
http://www.allposters.com/ "His Master's Voice Advertisement"
このビクターの原画は、1889年にイギリスの画家フランシス・バラウドによって描かれました。 フランシスの兄マーク・H・バラウドは「ニッパー(Nipper)」と呼ばれるとても賢いフォックス・テリアを大変可愛がっていました。しかし彼が世を去ったため、ニッパーは弟のフランシスのところに引き取られます。悲しみに暮れるニッパーはエサもノドを通らずに、すっかり元気を失って行きました。そんなある日、たまたま兄マークの声が吹き込まれていたレコードを見つけたフランシスは、それをニッパーに聞かせてみました。するとニッパーは喜んで蓄音機の前に飛んで来て、不思議そうに首を傾げて亡きご主人の声を聞いていたそうです。このニッパーの姿をフランシスが絵にしたものが、この"His Master's Voice(彼のご主人様の声)"です。イギリス版忠犬ハチ公といった感じのお話ですね。亡き主人の声を懐かしそうに聞いている、ニッパーのこのけなげな姿。これに感動したのが、円盤式蓄音器の発明者ベルリナーです。彼はこの絵をそのまま商標として登録しました。1900年の事でした。
http://www.allposters.com/ "PUPPY LOVE" The Dog B&W Photography
これからもイヌと人間が、ずっと友達でありますように...。(*'_'*) それではまた明日♪
スペース・ドッグ☆ [おきにいり]
お仕事終わって日が暮れて...。疲れたけれど「ライカ犬よりはまし」ですよね...。(-_-;)
http://www.enchantedlearning.com/subjects/astronomy/dogs/
"Laika, the First Dog in Earth Orbit"
"Laika in her space capsule"
ライカ犬の“ライカ”(Laika = “吠える”の意)は、名前であるとも犬種であるとも言われていますが、当初“クドリャフカ”(Kudryavka = “ちっちゃな巻き毛ちゃん”)と呼ばれていたのを、最終的にはライカという名前で呼ぶ事に統一した様です。1957年10月4日、史上初の人工衛星「スプートニク1号」を打ち上げ、世界中を驚愕させた旧ソビエト連邦は、僅か1ヶ月後の11月3日、再び衛星「スプートニク2号」を打ち上げました。そこにはこのライカ犬が乗せられており、地球を回る軌道を飛んだ初めて生物になりました。これは1961年の人類初の有人宇宙飛行に備えたものでした。従来の説では、この犬は打ち上げ後1週間程は生きていたとされていましたが、数年前、実際は僅か数時間しか生きていなかったという事が、研究者達の手によって明らかにされました(BBC News Online, Oct. 28, 2002)。
http://www.enchantedlearning.com/subjects/astronomy/dogs/
この犬ライカは、モスクワの通りで迷子になっているところを見出され、このミッションの為に選ばれ訓練された雑種犬でした。その後に打ち上げられたソ連の宇宙犬たちと同じく雌犬でしたが、これは物理的にメスの方がじっとしている(宇宙服を着せている関係で、排泄時に片足をあげない方が都合が良いからだとか...写真からも搭乗スペースの狭さがわかります)というのが理由です。このライカの最後をめぐる事実が明らかになってから、多くの欧米の動物愛護団体からの抗議が寄せられたそうです。ですがこの宇宙犬達の飼育を担当した係官の方達の心痛も大変なものであったと言います。BBCの記事の最後には、以下の一節が記されています。「ライカの“棺(=宇宙船)”は地球を2570回周回し、1958年4月4日、地球の大気中で燃え尽きた」
http://www.enchantedlearning.com/subjects/astronomy/dogs/
その後、合計で13頭の犬がロケットによって打ち上げられ、その多くは地上に生還しました。初めて生還した2匹の犬、ストレルカ(Strelka)とベルカ(Belka)は特に有名で、その後大変長生きしたそうです。ストレルカの子犬の1頭は、ジョン・F・ケネディ米大統領に贈られたと言います。ライカ、そしてストレルカとベルカは、それぞれ記念切手の中にその姿を見る事が出来ます。宇宙の歴史の光と影の部分に繰り広げられた、スペース・ドッグ(宇宙犬)達の歴史の一端が偲ばれます。ライカが最後に見た光景、またストレルカとベルカが宇宙船の窓から見た光景、どんなものだったんでしょうね...。
「むにゅっ!」
今日ご紹介する作品は、私の大好きなラッセ・ハルストレム監督の映画です。1950年代のスウェーデンに暮らす、主人公のイングマル・ヨハンソン少年。家族や愛犬シッカンとも別れを余儀なくされ、決して幸多いとは言えないように思える人生の中で、それでも「人工衛星に乗せられて飢え死にしたライカ犬に比べれば僕はまだマシだ!」と自分に言い聞かせるイングマル。世の中の不条理や喪失の痛みを受け入れながら成長して行く彼の姿を描くこの作品は、同じハルストレム監督の名作『ギルバート・グレイプ』と『サイダーハウス・ルール』の原点となる作品と考えられるでしょう。人生のほろ苦い部分や、きれいごとではない残酷な部分を独特のタッチで捉えながらも、どこかで最終的に人生を肯定している姿勢が、ハルストレム監督の映画の特徴であると言えます。
今日はこれからゆったりした音楽を聴いて、明日へのポジティブな活力を養います...。
「♪〜♪〜♪〜...。」
http://www.allposters.com/ "His Master's Voice Advertisement"
過ぎた日の疲れは脱ぎ捨てて、また新しい日を前向きに過ごしたいですね。
それではまた明日♪(*'_'*)
ご主人の声を聴く犬♪ [おきにいり]
やっと帰宅致しました。お仕事にくたびれた心に安らぎを与えてくれるのは...。(*'_'*)
http://www.allposters.com/ "Hund(Filmhound)" by Michael Sowa
このワンちゃんのフレーム付きの複製絵画、部屋に飾ってあるんですよ♡このイヌの絵は、私の大好きなドイツの画家、ミヒャエル・ゾーヴァ(Michael Sowa, 1945-)の作品です。ゾーヴァはベルリン生まれ。ベルリンの造形芸術大学で学んだ後、1975年からフリーの商業画家になりました。他にも装丁家、風刺画家、絵本作家、舞台美術のデザインなど幅広く活躍中です。他にも様々な動物の面白い絵で有名ですが、私がヨーロッパのドイツ語圏に住んでいた頃、このゾーヴァのポスターや絵はがきが沢山出始めた頃で、部屋中に飾っていた記憶があります。そしてゾーヴァが日本で有名になったのは、何と言ってもこの映画の影響が大きいでしょう...。
ゾーヴァは2001年の映画『アメリ』の美術に参加し、この面白くも奇妙な作風の絵は、一躍世界的に有名になりました。日本でも人気の高まりを見せていて、今年は展覧会が予定されている程の人気作家です。『アメリ』の寝室に飾ってあるのが、この首にカラーをつけたワンちゃんと、真珠のネックレスをしたトリの絵、そしてブタさんのランプです。アメリの独特のキャラクターと相まって、不思議な雰囲気を醸していました。私の大好きなジャン=ピエール・ジュネ監督、『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』などで知られる異才の人です。モンマルトルで暮らす空想好きな女の子の日常を遊び心たっぷりの映像で描いたラブファンタジー作品で、全国で“アメリ現象”を巻き起こした話題作です。ジュネ監督の世界がいっぱい♪という感じの映画ですね。(*'_'*)
このゾーヴァさん、挿絵画家としても有名なんですが、今日は犬に関連したおすすめの一冊をご紹介させて頂きます。エルケ・ハイデンライヒとの作品であるこの本、とても不思議な味わいがあります。この本の主人公である犬オブローモフは、実在のロシアから亡命した天才バレリーナ、ヌレエフに長く飼われていました。ヌレエフの死後、彼を敬愛していたバレリーナ、オルガに引き取られたオブローモフ。実はヌレエフと一緒にいていつもバレーを見ていた事から、こっそりバレーの練習を始めるのです...。オルガが眠っている間に、バルコニーの手すりをバーの代わりに、アン・ドゥ・トワ...と(笑)。
非常に不格好で奇妙なオブローモフの踊りを、そっと静かに見守るオルガ。そうしている内にオブローモフは、バレーの基本をマスターする程に上達して行きます。人生のほろ苦さとともに、優しさや暖かさ、悲しさや静けさのようなものが溢れてくる、そんな作品です。ゾーヴァの絵本は他にも沢山おすすめがありますが、それはまた別の機会に...。私はホッと一息ついた時に、暖かいお茶を飲みながら、この本をゆっくり読むのが大好きです♪昨日のパトラッシュもそうですが、イヌというのはこのように、何かけなげなところを感じさせるキャラクターなんでしょうね、ご主人様の声も、こうやってよく聴くし...(笑)。
http://www.allposters.com/ "His Master's Voice" by Michael Sowa
ちょっと大変な今日の仕事が終わり次第、また皆様のところに伺わせて頂きます♡
それではまた明日♪(*'_'*)
フランダースの鋼鉄(メタル)犬♪ [おきにいり]
今日は忠犬で有名な、このワンちゃんについてご紹介させて頂きます...。(*'_'*)
子供の頃、パトラッシュの様な犬が欲しいなと、真剣に考えていました...。
本当はこの新年からのワンちゃんシリーズを始める時に、最初に思い浮かんだワンちゃんのうちの1匹がパトラッシュだったんです。でもこのお話『フランダースの犬』は結末が悲しすぎて、今思い出しても泣きそうな気分になるので、新年早々どうかなと思って取りやめてました(涙)。子供の頃、このお話がトラウマになったという友達も結構いるんですよね...。それではハッピーエンドが無条件に良いかというとちょっと悩んでしまいます。というのも、アメリカで製作した実写版の『フランダースの犬』があるんですが、最後にお父さんが見つかってハッピーエンドになっているんですね。でも作品としては何だかこれもまたハリウッド的で、何ともちょっと拍子抜けな感じもあって...。やっぱり日本で言うと源義経や忠犬ハチ公のお話と一緒で、悲しいからこそ皆の心を惹き付けるのでしょうか...。
先日、タンタンのミルゥをご紹介しました。ベルギー南部のフランス語圏出身のエルジェによる世界的に有名なキャラクター、タンタンと常に行動を共にするこれまた有名な忠犬ミルゥをご紹介しましたので、やはり同じ国の隣りの地域の忠犬パトラッシュをご紹介しないと、パトラッシュに申し訳ないという気分になりました。この地域は大変複雑な文化と言語の歴史を持っています。『フランダースの犬』の舞台はベルギー北部のオランダ語圏なんです。皆さんもご記憶にあるテレビ版のオープニング主題歌「よあけのみち」、ネロとアロアがチョウチョと踊っている映像で流れるあの曲ですが、あの出だしのところ、ラララ〜♪ラララ〜♪の後に来るフレーズは「Zingen Zingen Kleine Vlinders」(Zingenは歌う、Kleineは小さい、Vlindersは蝶々の意味で、ドイツ語ととてもよく似てます)で、ベルギー北部で話されるオランダ語です。
http://www.asahi.com/nenga/ 『フランダースの鋼鉄(メタル)犬♪』
うう、今書いていても、泣きそうになってくる...。頑張って先を続けます(涙)。(; _ ;) 『フランダースの犬』の原作者は、実はイギリス人のウィーダ(Ouida)という人です。ですから舞台のベルギーではそれほど有名ではない作品だったのですが、2003年5月、アントワープの聖母大聖堂教会の前にネロとパトラッシュの銅像が建てられました。これはあまりに多くの日本人が「ネロがその前で死んだルーベンスの絵はどこですか?」と聞きに来たのが理由だと言われています。これはスイスのハイジ記念館の事情とまったく一緒なんですが...(笑)。これはまた後日の記事でお話させて頂く事として...。
パトラッシュがどんな犬かご存知ですか?アニメのパトラッシュのイメージが強いので、何となく茶色と白のイメージが強いんですが...原作で書かれているパトラッシュのモデルと言われる犬、 「ブービエ・デ・フランダース」は、この写真のように真っ黒またはグレーな鋼鉄(メタル)色のワンちゃんなんです、びっくりですよね。(@o@) 外見はまったく違いますが、やさしくて力持ちなこのワンちゃん、ヨーロッパでは警察犬として活躍しているそうです、やっぱりパトラッシュみたいに頼りになるんですね♪何と言っても、このグレーな鋼鉄(メタル)色の毛皮が、なかなかカッコいいですね。(*'_'*)
ああ、今日は記事を書きながら、何だか涙目になってしまいました...。『フランダースの犬』関連のものの中から、鋼鉄(メタル)色にちなんで...今日は最後にちょっと元気づけにこちらをご紹介させて頂きます。昨日ご紹介させて頂きました『忍者ハットリくん』の主題歌の作曲者である菊池俊輔さんは、『ドラえもん』『バビル2世』『ラ・セーヌの星』『キャシャーン』など沢山のアニメソングを作曲されている方です。アニメソングには心に残る良質な歌が沢山ありますが、このアニメソングをハードロックやヘビーメタル・スタイルで歌う、ANIMETAL(アニメタル)というジャンルがあります。ハードロックやヘビメタ界の実力者がアニメソングを本格的に歌い上げるもので、実は10年以上にわたってCDが何枚も出されているこのジャンル、コアなファンが沢山いるんですよ。こちらのアルバムはちょっとご紹介するだけでガッチャマン、海のトリトン、勇者ライディーン、タイガーマスク、銀河鉄道999、キャプテンハーロック、宇宙戦艦ヤマト、翔べ!ガンダム、マジンガーZ、デビルマン...そうそうたるアニメソングが、勇壮なアニメタルに歌い上げられてます!p(^o^)9
アニメタル・レディー・マラソンII/ANIMETAL LADY MARATHON II
- アーティスト: ANIMETAL LADY, 山本正之, 保富康午, 青木久美子, 鈴木良武
- 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
- 発売日: 2002/04/10
- メディア: CD
そして...なんとあのピンクレディーのミーさんも『アニメタル・レディー』として色々な曲を歌ったりしています。今日ご紹介の『フランダースの犬』のオープニング主題歌である「よあけのみち」のメタル・バージョン(!)がこのアルバムには入っていまして、アニメタル唄いのある友人から教えてもらいました。普段もの静かなこの友人がいきなり立ち上がり、カラオケでがんがんアニメタルを歌ってくれて...、ホントにびっくりしました。(@o@)いろもの的に見られがちな分野ではありますが、実は本格的な音楽性と歌唱力の上に確立されたこのジャンル、気分爽快になられたい方にはぜひぜひおすすめです。ここには「よあけの道」以外にも、「タイムボカン」「ラ・セーヌの星」「若草のシャルロット」「草原の少女ローラ」「樫の木モック」...が収録されていて、なんとあの「それいけ!アンパンマン」のアンパンマンのマーチ(!)まで入ってます。朝お出かけのとき、疲れたけどもうちょっと頑張りたいとき...などなど、気合いだー!というシチュエーションには、かなりのおすすめですよ♪
明日からの仕事、アニメタルで気合いを入れてがんばります♪(*'_'*)それではまた明日♪
ぷよぷよした犬♪ [おきにいり]
みなさま、忙しい毎日をいかがおすごしでしょうか...時々まったりされてますか?(*'_'*)
http://www.petsmuse.com/ 『ぷよぷよした犬♪』
今日は、まったりぷよぷよした、このチャウチャウ犬のお話から...(笑)。(*'_'*)
藤子不二雄のマンガには、ドラえもんやパーマンなど色々ありますね。みなさんはどれがお好きですか?私のなかでは何と言っても『忍者ハットリくん』が一番なんです。なぜかと言えば、このぷよぷよしたチャウチャウ犬の雑種、忍犬のしし丸が大好きだから...(笑)。何とものんきでお調子者のこのワンちゃん、修行は苦手だし、大喰らいでチクワが大好きで...(苦笑)。それでもいつもどこかまったりと脱力していて、私の理想なんですよ。しし丸は案外、人生の達人かもしれない...。最近はパチンコ台になったり、SMAPの香取クン主演で実写版が出来たりと、変わらぬ昔からのファンだけでなく、新しいファンまで増やして大人気の『忍者ハットリくん』。昔からのファンの私もとても嬉しいです♪忙しくてストレスフルな世の中だからこそ、このまったりぷよぷよしたイヌの魅力に人気が集まるんでしょうか...。(*'_'*)
さて今日は「ぷよぷよ」と「犬」に関係した音楽という事で、フランスの作曲家、エリック・サティ(Eric Satie)の作品をご紹介します。サティは変わった題名を曲に付ける事で有名ですが、何と言っても犬に関係する曲名にはかなり不思議な面白いものが沢山あります。例えば少しあげるだけでもこんな感じです...『犬のための本当にぶよぶよした前奏曲』『犬のための4つのしまりのない前奏曲』『犬のための本当のしまりのない前奏曲』『犬のためのだらだらした前奏曲』『犬のための本当のだらだらした前奏曲』...???という感じですね(苦笑)。80年代から続くサティのブームを担う音楽家には、坂本龍一の尊敬する現代音楽家の高橋悠治・高橋アキやチッコリーニ、ルグランなどがいます。『犬ぷよ』(笑)はこちら、チッコリーニのアルバムに収録されてます。そして今日はもう一枚、私も好きなパスカル・ロジェのアルバムもご紹介させて頂きます。
実は一般に言われる程、サティの楽曲の全部がリラックスに向いているような、聴きやすいゆっくりした曲とは限らないんですね。また「サティ弾き」と言われるピアニスト達も、それぞれ多彩な演奏をしています。例えば高橋悠治さんや高橋アキさん、私がとても尊敬する演奏家で、実に素晴らしい演奏なんですが、現代音楽演奏家らしい緊張感がある音だと思うんです。ですからいわゆるリラックス出来るようなサティらいし演奏といえば、私の中ではこのパスカル・ロジェがやはり一押しという事になるかと思います。80〜90年代のあのサティー・ブームの中では、どちらかというと無機質な演奏が多かったんですが、ロジェはそれとは異なりとても情感のこもった演奏で観客の心を惹き付けるところが特徴です。この中にはサティの曲の中でも最も有名なジムノペディとジュテヴ(あなたが欲しい)の両方が収録されています。ロジェの素晴らしいサティの演奏が堪能出来るだけでなく、サティを初めて聴く方にもおすすめのアルバムです♪
今日はゆっくりサティを聴きながら眠ろうと思います...。(*'_'*)それではまた明日♪
世界旅行♪ [おきにいり]
まっしろな犬、日本だったらシロだと思いますが...。(*'_'*)
http://www.petsmuse.com/ 『世界旅行♪』
今日はこの「ホワイトフォックステリア」が登場する、私の大好きなお話を...。(*'_'*)
ベルギー漫画の父、またヨーロッパ・コミックの父とも呼ばれるエルジュ(Herge)によるタンタン(Tin Tin)シリーズ。世界中を冒険した少年レポーター・タンタン、旅のお供はいつもこのホワイトフォックステリアの忠犬スノーウィ(snowy:雪のように白い)です。スノーウィは英語の名前で、本当のカレの名前はフランス語でミルゥ(Milou)と言います。ベルギーは歴史的に複雑な言語文化があります。基本的にはオランダ(フラマン)語、フランス(ワロン)語、ドイツ語が話されているお国柄です。タンタンはベルギー・フレンチの代表的な作品と言う事が出来るでしょう。
現代の目から見ると、政治的で植民地主義的な記述も多く見られますが、時代背景を考えると致し方ないというところもあり...ドゴール元フランス大統領が「私の唯一のライバルはタンタンだ!」と言ったとか、インディー・ジョーンズのお手本はタンタンだったとか...いずれにしても世界的に大変有名な冒険コミックと言えるでしょう。ミルゥ(スノーウィ)はこの本のようにエジプトへも、他の本のように宇宙の果てまでも(!)タンタンについていきます。タンタンを通して、ベルギーやフランス語圏の歴史を学ぶというのも面白いかもしれません...。
今日はベルギー・フレンチに関連して、こんなアルバムをご紹介させて頂きます。クレプスキュール(LE DISQUE DU CREPUSCULE)はベルギー・ブリュッセルを本拠とした、ベルギーのお洒落系インディー・レーベルです。日本ではアンテナ(ANTENA)やミカド等がこのレーベルのアーティストとして有名で、坂本龍一などの紹介によって80年代にその名が知られるようになりました。今日はこの中から、イザベル・アンテナ(本名:Isabelle Powaga、ユニット名のアンテナは、クラフトワークの曲名から取られたという話)をご紹介させて頂きます。
もともと3人組ユニットとしてパリで活動を始めたアンテナは、現在は彼女のソロユニットとなっています。カリスマ的なサウンドと高いアート性で、長らくクレプスキュールの看板アーティストとして活動、当時のシャーデーやビクター・ラズロといった同世代シンガーと共に、ヨーロッパでの女性ヴォーカル・ブームの先駆けとなりました。知的でエレガントな個性的キャラクターを全面に、自らのイメージをセルフプロデュースした女性アーティストの先駆者とも言えるでしょう。ジャズ、ボサノヴァ、シャンソン、ラテンなどの要素をうまくミックスした、ポップで都会的なサウンドが好きな方におすすめです♪
冬の夜長のリラックスタイムにいかがでしょうか...。(*'_'*)それではまた明日♪
(*今日から背景のスキンを変えてみました、落ち着いた色で気に入ってます...。)
動物のカンタービレ♪ [おきにいり]
もう新年になって1週間が経ちました、時間が経つのはホントに早いです...。(*'_'*)
http://www.petsmuse.com/ 『動物のカンタービレ♪』
今日は仕事の合間にちょっとリラックスで、久し振りにこのマンガを読みました...。(*'_'*)
H大獣医学部が舞台の動物&学生コメディで、北海道が舞台となっています。主人公のハムテルと、やさしくてまじめな性格のハスキー犬チョビのやりとりが絶妙でした。登場人物達もそれぞれ個性派ぞろいて、実際に獣医学部の学生さん達に公募して集めたネタはとてもリアリティーがあり、読んでいて勉強になる事も多かったです。これでハスキー犬が社会的な大ブームになったんですが、それによって悲喜こもごももありました...イヌは生き物だから、はやりすたりに関係なく、大事に飼って欲しいですよね。うちのご近所の老紳士は、おじいさんハスキー犬ともうこの15年以上一緒に暮らしています。いつも一緒にゆ〜ったりとお散歩されてますよ、どちらもいたわり合って歩く姿が何とも味わい深いのです。どうぶつと暮らすのって、本来そういうものだと思うんですよね...。
最近のマンガで『動物のお医者さん』を彷彿とさせるような面白いもの...やっぱりこれですね。カンタービレは音楽用語で「歌うように」を意味します。主人公の野田恵、通称のだめは、その天才的な才能とともに炸裂する奇行の数々(!)で、従来のマンガの主人公の常識を超えた活躍ぶりをしています。まさにカプリチオーゾ(気ままに、気まぐれに)なのだめの暴走っぷりが笑えます。『動物の...』の不思議な院生、菱沼さんといい勝負でしょう。その無敵のマイペースぶりで、この二人はそれぞれマンガ史に残るキャラクターと言えるかもしれません...(笑)。前者が動物コメディであったのに対して、こちらはクラシック音楽コメディであると言えるでしょう。学園ものという意味でも共通点がありますね。英語版まで出て人気絶好調ののだめカンタービレ、去年は社会現象といわれるようになり、実はこんなアルバムまで登場しました...。
今日ご紹介の講談社コミック『のだめカンタービレ』、そのメインキャラクターである「オレ様指揮者」(!)千秋真一とその仲間達「R☆S(ライジングスター)オーケストラ」が、なんとあのブラームス交響曲第1番を録音した(!)というトンデモないアルバムです(笑)。ブラームス『愛』の私には嬉しいアルバム、しかもボーナストラックには作中に出てくる実際のプラティニ国際指揮者コンクールの課題である『ドヴォルザーク:交響曲 第8番より第1楽章』が、間違い探しスコア使用版/スプラフォン版と2種収録されているという念の入れようです(爆)。このマンガのファンとクラシックファン、両方が思う存分楽しめる構成になっています。これ以外にもカンタービレのベスト盤が出る等、去年から大変話題になっているこの関連ブーム、今年はどうなるでしょうか。これによってクラシックファンが増えればいいなと思います...。
今日はブラームスを聴きながら、もう少しお仕事頑張ります♪(*'_'*)それではまた明日♪
舌つづみ♪ [おきにいり]
みなさん、おいしそ〜う♪なおせちやごちそう、おなかいっぱい食べましたか?(*'_'*)
http://www.petsmuse.com/ 『舌つづみ♪』
今日は「春の七草」です、旧暦なので本当は2月らしいんですが、とりあえず1月7日ということに今はなってますね。春と秋でまた違うんですが、春の七草は以下の7つになります。この日に「七草がゆ」を食べると、一年間の無病息災がかなうといわれますね...今の目で見ると、かなり薬膳的なラインナップです、おいしそう♪(*'_'*)
せり(芹):Japanese parsley
なずな(薺):Shepherd's purse
ごぎょう(御形):Cottonweed
はこべら(繁縷):Chickweed
ほとけのざ(仏の座):Lamium Amplexicaule
すずな(菘):Turnip
すずしろ(蘿蔔):Japanese radish
今日は、昔ながらの美味しくからだにもよい食べ物にちなんだ一冊を...。(*'_'*)
私は時代ものの小説を読むのが大好きで、最近のブームはとっても嬉しいんですよ♪外国に長くいると、ときどき無性に日本の小説を読みたくなったりするんですが、そういう時には買い込んで持っていった藤沢周平や山田風太郎などを、ノドがとても乾いた時に水を一気に飲むような勢いで読んでました(笑)。今日はそんな中で私が大好きな、池波正太郎の作品『鬼平犯科帳』に登場する食をテーマにしたこんな本をご紹介します。料理人の手になる、昔ながらの美味しくてからだにいい、四十二品の調理法と写真も収録されています。池波さん関連では、他にも梅安さんのお料理本(!)もありますし、鬼平さん関連のものも他に数冊あります。作っている人達の愛情が伝わってくる企画で、それだけコアなファンが多いということなんでしょうね...。鬼平さんが「えもいわれぬ」(笑)といって美味しそうに食べる、“鬼平好み”の絶品なお料理...お家でぜひ試してみて下さい、おすすめですよ(笑)。(*'_'*)
今日ご紹介の曲は、中村吉右衛門さん主演のテレビ『鬼平犯科帳』のエンディング・テーマとして、日本でも大変有名になった、ジプシー・キングス(Gypsy Kings)の「インスピレーション」です♪今日はこの曲が収録されている『鬼平犯科帳』のサントラ(!)ではなく、こちらのアルバムをご紹介させて頂きます。ワールドミュージックの波が押し寄せた80年代後半、フランスで人気のロマ(ジプシー)のグループ、ジプシー・キングスの曲が世界中で大ヒットしました。このアルバムはジプシー・キングスの日本デビュー盤です。いわゆるフレンチ・ボヘミアンの伝統を受け継ぎ、ラテンやロックなどのエッセンスを取り入れたサウンドが大変素晴らしいアルバムです♪ハンドクラッピング(手拍子)の音がクセになりますよ(笑)。聴けば聴く程、味の出てくるサウンドです、冬の夜長に情熱的なジプシーサウンドをぜひどうそ♪(*'_'*)
今日は春の七草と一緒に、この本から何か一品作ろうかな♪(*'_'*)それではまた明日♪